サイトウさんの自画自賛ブログ。夫の分も幸福に生きる。

36歳で当時56歳の夫を交通事故で亡くす。悲しみを克服するまでの奮闘記。そして自分が選んだモノ思いついたことなんでも自画自賛して前向きに過ごす。

【夫との死別から10日目】町には涙が噴き出るトリガーが潜んでいる

夫が死んで、36歳にして喪主を務める前夜

日を追うごとに、心は落ち着いて来ている。

それでもやっぱり、ふとした時に込み上げて来る事がある。

 

例えば街へ出れば、

もうスーパーに2人で買い物に来ることもないんだな

ヨガの帰りにパン屋がある。パンが好きだった夫にたまに買って帰ってあげたな

なんて事を思い、それがトリガーとなる。

 

家にいれば、

夫が帰ってきたことを告げるバイクの音が、もうそういう意味を持たなくなってしまった

大好きだったお笑い番組が流れれば、コレを見て一緒に笑うことはもうできないな

料理は夫しかやらなかった。ダシとか、みりんとか、包丁研ぎ、すべてが「遺品」となり灰色に見える。

なんてことも突如現れるトリガーだ。

 

そして当然ながら、写真や思い入れの強い品がもつ涙誘発力はすごい。

 

コロナが明けたらもう一度行こうと言っていたハワイのお土産

子供や動物が好きだった夫が、目にシワをよせて甥っ子を抱っこしてる写真

携帯を変えても付け続けた亀のストラップ。

甲羅の溝に手垢かなんかの汚れが入り込んで、黒く描かれたように見える。汚れてる方が逆にわかりやすいね」なんて言って笑ってた。

 

このように、涙が吹きこぼれるトリガーは日常に散りばめられている。

気づいたときに書き残して行こうと思う。

ひとつづつ攻略していく。

向き合い、乗り越えていく。

そんな力を身につける。私ならできる。